エネチェンフォーラム「風はだれのもの?」報告 

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enechan_repo_flyer1■エネチェンフォーラム「風はだれのもの?」報告書(書籍版)を発刊しました。A4サイズ 52ページ 価格500円(税込) 
無料! ネチェンフォーラム「風はだれのもの?」報告書(電電子ブック)が閲覧・ダウンロードできるようになりました。

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本サイトでは、2015年8月29日に、北海道エネルギーチェンジ100ネットワークが主催、北海道大学大学院地球環境科学研究院藤井賢彦研究室が共催で開催した、エネチェン・フォーラム「風はだれのもの?」の報告と、報告書(電子ブック)の公開、報告書(書籍版)の紹介と購入申込みのご案内を掲載しています。また、報告書の内容をダイジェストで紹介します。

【おもな内容 】吉田文和「風力発電と環境保全の課題」/浦達也氏「風力発電が野鳥に与える影響」/中原裕幸氏「洋上風力発電と海洋生態系への影響および漁業協調について」/市川大悟氏「鳴門市再生可能エネルギー普及プロジェクト/パネルディスカッション「自然環境保全と再エネの共生をさぐる」(コーディネーター長谷川理氏、パネリスト藤井賢彦ほか)/後藤達彦氏「環境アセスメントとアセスメント情報の公開について」/金子正美「科学的な環境アセスメントのための情報の収集・解析・公開」/遠井朗子「宗谷地域大規模風力発電計画の環境影響評価について」/パネルディスカッション「北海道スタイルの開かれた議論の場づくりを目指して」(パネリスト鈴木亨、宮本尚ほか)

発行日 2016年2月
編集 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク DTP協力 平田剛士
発行 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク

本書は、公益財団法人北海道新聞野生生物基金の2015年度助成金と、市民のみなさまの「gooddo」を通じたクリック募金を活用して作成いたしました。

エネチェン・フォーラム「風はだれのもの?」は

enechan_repo_flyer2再生可能エネルギー資源への関心が高まり、原発・火力発電への依存度を引き下げる役割が期待される今、北海道内でも企業の開発投資による大規模な風力発電施設がいくつも計画されています。特に2015年は、道北地方で大規模な風力発電所の計画が次々と発表されました。一方、豊かな自然に恵まれる道内では、そうした発電施設建設(計画) 地が希少な野生動植物の重要な生息地と重なっている場合が少なくありません。風車ブレードに鳥類が巻き込まれる「バードストライク」 は痛ましいだけでなく、個体や群れの行動にも影響し、生息地破壊と 同様の結果を招くリスクも指摘されています。各設置計画地の自然環境破壊の危惧に加えて、発電所乱立による、生息・営巣地や渡りルートの影響等、累積的な環境への影響も懸念されています。また、環境アセスメントの結果公開方法も、自治体や企業によって差があり、市民が情報を収集した上で、十分に議論が できる体制には、いまだ至っていません。本フォーラムは、専門家らの最新報告にもとづき、自然環境を損なわない北海道ならではの再生可能エネル ギー開発のありかたについて、洋上風力発電の可能性やリスク、「鳴門市再生可能エネルギー普及プロジェクト」においてのWWFの取組み等も参考に、市民のみなさんと議論を交わす場として開催しました。特に、現行の風力発電書建設のための環境アセスメントの情報公開の問題が、議論を阻む大きな問題点となっていることを再確認したことから、バードストライクの問題につづく2つめのテーマとして、環境アセスメントの情報公開の問題ををとりあげ、世界の環境保全に関する情報公開に詳しい当会講師・会員が登壇し、現状の課題の抽出、アセスデータのオープンデータ化の提案、「環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参画、司法へのアクセス条約(オーフス条約)」に準じた公開の提案などを行いました。

フォーラム主催・本報告書に関するお問合わせ
北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク
http://enechan100.com/

2011年6月、地産地消エネルギーの最大限の活用、自然エネルギーアイランドへのシフトをめざし、前身である「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト」がスタート。2014年北海道新聞エコ大賞奨励賞を受賞。2014年5月に団体「北海道エネルギーチェンジネットワーク」を設立、「北海道条例第百八号 北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」の周知・推進、「北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ」による提言、市民主体のセミナーなどを開催しています。2015年5月現在、ネットワークには30団体・企業、60個人が参加、情報発信の場であるFacebookグループには1000人以上の方が参加しています。

〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西5丁目7 愛生舘ビル407号室
TEL. 090-8636-3110 (平日 10:00〜19:00)
FAX.   020-4622-7990
E-mail e-office★enechan100.com (★を@に変えて送信してください)
WEB  http://enechan100.com/

フォーラム共催/北海道大学大学院 地球環境科学研究院 藤井賢彦研究室
http://www.ees.hokudai.ac.jp/carbon/mfujii/

様々な環境問題のうち、特に人為起源CO2が主要な原因と考えられている地球温暖化・海洋酸性化の現状把握・将来予測・対策に関する教育研究を行なっています。 最近は、これらのグローバルな現象の緩和策のひとつとして、北海道の地域社会における再生可能エネルギーの導入促進にも取り組んでいます。